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11
2007年
2007.3/6 マイペース
2007.5/2 三菱UFJ信託銀行
2007.9/15 本が出た
2007.9/16 無自覚、無責任
2007.9/22 高速道路への出店
2007.9/24 発売から、2週間

2007年3月6日 マイペース

以前にも書いたが、一昨年の春から、みんなで、毎週、体重や体脂肪率を計り、ジムに通ったりしている。メタボリック・シンドロームに危機感を感じ始めていたからだ。おかげで、30%に向けて増え続けていた体脂肪率ももう少しで20%を切れるところまで落ちている。
去年の7月からほぼ月1回のペースで続けているミニマラソン大会への参加も、シェイプアップに大きく貢献している。
それにしても、自分たちが「走る」なんて、1年前には想像もしていなかったことだが、一度参加してみると走り終わった後の達成感は格別で、すっかり「病みつき」になってしまっている。

本社スタッフといっても4〜5名、年齢も幅があるし、走力も違う。速い者は10km45分前後だが、最年長の私は「1時間以内が目標」という低レベル。
10km走ると言うと、知らない人は驚いて感心されたりもするが、70歳過ぎで35分、という人もいるくらいだから、私などほんのジョギングペースで、いつも最後尾に近い。
ひとつ弁解させていただくと、じつは初回の練習の時に膝を痛めてしまい、毎回、痛みが出ないよう膝をかばいながらの走りなのだ。
それでも、昨年7月の初挑戦の時の79分からは少しずつタイムが縮まり、最近は65分は切れるようになった。

話題の「東京マラソン」も10kmコースに参加、2週間後にも別の大会に出て、自己ベスト更新を狙ったが、残念ながら果たせなかった。64分が壁?なんてお粗末。
前者は、氷雨の中、人込みをかき分けながらだったので止むを得なかったが、後者は天気もよく、膝も痛くならなかったので納得がいかない。
原因は、前半あまりにもスローペースだったからだ。後半のペースで最初から走っていたら、60分そこそこで走れていたかもしれない。くやしい。

ところで、最近、ますます仕事が忙しい。
3〜4月に3つ店舗がオープンするし、その後の出店計画も目白押しだ。
例えて言えば、おいしそうな料理が次から次へと目の前に並ぶような状態なのだが、もちろん、これが血肉になるには、迅速に消化できる丈夫な胃腸と、成長していく身体を支える骨格や器官の発達がともなわなければならない。食べ過ぎが原因で病気になり、倒れてしまっては意味がない。
人間の体の場合、元来「食料不足」に耐えるようにシステムが作られているから、「飢餓状態」でない限り「飽食」や「過食」の方が病気の原因になりやすい。
旅籠屋の場合も、 ひもじい思いをしながら何年もやってきたから、たくさんの「ご馳走」には体が慣れていない。

「貧乏人根性」丸出しで、出されたものに端から喰らいつきたい衝動にかられるが、まぁ、ここは慎重にいこう。私の走りとは逆に、まわりにつられてオーバーペースになると、途中で腹痛リタイアなんてことになりかねない。ちゃんとトレーニングして、毎回完走していれば、目に見えて体力は向上していく。必ず、余力は増えていく。

膝の痛みは、ランナーに多い「腸脛靭帯炎」らしい。膝のまわりの筋肉を鍛えたり、ストレッチを充分に行えば改善するらしく、そう心がけている最近は確かに痛みが出にくくなっている。
心肺機能も確実に向上しているから、 弱点をカバーできれば、60分切りも遠くないだろう。

2007年5月2日 三菱UFJ信託銀行

新店のオープン準備や、パンフレットの地図作成(あれは、すべて私が描いているのだ。情報の取捨選択やエリア区分がややこしくて、社外に頼むのは時間とコストがかかりすぎる)に時間をとられ、四半期報告書の作成が進んでいない。規定は45日以内らしいが、できるだけ早く、遅くとも30日以内のリリースを心がけてきたが、今回はぎりぎりになってしまいそうだ。あすからの4連休中に仕上げよう。

それでも一日パソコンの前に座っているのは気が滅入る。
そこで、気分転換を兼ね、バイクを飛ばして三菱UFJ信託銀行に通帳の記帳に行ってきた。最寄りの店舗というと大手町の本店しかないので、経理担当もなかなかそのためだけに出かける機会がないからだ。天気も良く爽快。たまには走らせないとエンジンのかかりが悪くなるし、一石二鳥。

幸い、日本橋にも支店を見つけたので、立ち寄ってATMへ。
ところが、 持参した通帳が受け付けられない。ここは旧「三菱信託」系の店舗なので旧「UFJ信託」系の通帳記入は窓口でしか出来ないとのこと。

合併して1年半以上経つのにシステム統合が進んでいないというのはどういうこと?
もともと店舗数が少なく不便を強いられていたので、同じ三菱UFJフィナンシャルグループの傘下に入った時点で、三菱東京UFJ銀行のATMでも記帳できるように、と再三要望していたが、それどころの話ではない。

合併には、大手金融機関としての事情があるのだろうが、一般預金者の利便性を考えてのことでないことはこれで明白。そもそも、どっちを向いて仕事してるの?

そのくせ、毎月毎月、1枚ぺらの「証券代行ニュース」を定形外郵便で送ってくる。借入返済の通知も事前事後と2度ずつ送ってくる。送料が無駄だから改善した方がいいと何回も提案したけれど、相変わらず。
コスト意識はないの? そういう問題意識を持つ行員はいないの?

こういう会社が融資先には顧客第一主義とか経営の合理化なんて偉そうに言うのだろうか。
もしそうだったら、冗談じゃない。お笑いだ。

2007年9月15日 本が出た

トップページで紹介しているとおり、数日前に「旅籠屋 孤軍奮闘中!」という本が出版された。

以前、住宅メーカーに勤めていたころ、何冊かの本を企画したことがあるが、自分が著者という本の出版は、生まれて初めての経験。部数が少ないので案じていたが、東京・横浜・大阪など、大きな書店には並んでいるようだ。なんだか面映い。
内容の多くは、この「旅籠屋日記」に書いてきたことなのだが、少しでも考えてきたこと、感じていることが伝わって欲しいと心から願っている。
残念ながら、まだ反響はほとんどないけれど、読者の中から、「旅籠屋で一緒に働いてみたい。」という人が現れないかと密かに期待している。

それにしても、この数ヶ月は忙しかった。出店が増え、毎月のようにオープン準備の作業に出かけるようになったし、店舗が増えれば、何かとトラブルも発生する。加えて、8月の酷暑の中で行った本社オフィスの改築・一部移転はたいへんだった。物理的な荷物の移動だけでなく、今は通信環境のややこしい整備もあるし、書類や資料の整理にはたいへんな手間暇がかかる。

今週は「金沢内灘店」のオープン準備に出かけ、昨夜戻ってきた。来週は「土岐店」着工会議などに出かけ、金曜日に株主総会。それが終わると、とりあえず一段落する予定。少しは余裕ができるかもしれない。

ただ、この機会に、去年からの宿題、内部統制をからめた業務の整理やマニュアルの整備など、本社や店舗の仕事をシステマチックに、効率的に進めていけるような大作業に力を集中させなければならない。今、このタイミングでレベルアップしておかないと、ますます余裕がなくなって難しくなるのは目に見えている。ある意味、日々の仕事から離れての作業だから、自分たちで馬力を出さないといけないし、力技の仕事になるが、ここは余力を振り絞ろう。

ありがたいことに、あさっては祭日。あした、株主総会用の資料を作ることにして、数ヶ月ぶりに休みをとろう。成り行きで衝動買いした電子ドラムも叩きたいし、年末の発表会に向けたハモニカの練習も始めなくちゃいけない。

さて、きょうはもう試合終了にして、散歩がてら浅草ROXの本屋に行こう。売ってるかな? 買っちゃうかも!

2007年9月16日 無自覚、無責任

「金沢内灘店」でのオープン準備の真っ最中に、安倍退陣のニュースを知った。

「ありえねー」と驚くと同時に、かなり腹が立った。

一般のサラリーマンだったら、どうだろう。
中小企業の経営者だったら、どうだろう。

みんな、心身のストレスを抱えている。
自殺を考えるほど追い詰められている人も少なくない。

辞めたら、家族や社員が路頭に迷う。
取引先や株主に迷惑をかける。

みんな、そういう責任感にぎりぎりの所で引き止められて、耐え難きを耐えている。


前から何度も書いているとおり、私はお役人が大嫌いだ。
なぜ嫌いなのか。
最大の理由は、許認可権限など「人の自由を制限する力」を持っているからだ。

「人に命令できる権利」というものは、本来きわめて特殊かつ異常なものであって、それを持つ者は重大な責任とさまざまな義務を負っていることを自覚しなければならない。
そのことに無自覚で、当たり前のように上からものを言う連中が少なくないのだ。

一国の宰相の抱えるストレスは並大抵のものではないだろう。
過酷な権力争いの醜悪は、地獄の業火に焼かれ続けているようなものかもしれない。
しかし、首相は最大の権力者であって、もっとも大きな責任を負っている人間だ。
ルーキーでもあるまいし、職責の重さと困難について、ある程度の予想と覚悟はあっただろう。

それを今になって匙を投げるというなら、それは、自分の体力や精神力の程度を見極めていなかったということだ。

食べきれないなら、最初から箸をつけてはいけない、ということだ。

こんな人間に、ある種の覚悟を匂わせながら「美しい国」などという資格はない。
「再チャレンジ」などを語る資格もない。

退陣と同時に、代議士も辞めて政界から退くのが、最低限の常識でしょうに。

2007年9月22日 高速道路への出店

きのうは株主総会と恒例の「事業報告会」。
例年以上に多忙な中、資料作成をとおして前期を振り返り、今後の計画を練るのは「しんどい」作業だったが、立ち止まって考えるのはとても大切なこと。
そして、 今年も株主の方々から、的確かつ率直な提案や質問をいただき、とても参考になった。ありがたいことだ。

・店舗増にともない、ホームページのリニューアルの計画はないか?
・沖縄へは出店しないのか?
・利益率を上げるため、「東京新木場店」に続く大都市への出店は計画していないのか?
・取締役の定員は? 監査役報酬枠を決めない理由は?
・リサ・パートナーズや高速道路に依存しすぎる出店に問題はないか?
・無料のニュースリリースサイトの活用を検討してみてはどうか。

やはり、今年のエポックは、高速道路への出店であり、皆さんの関心も高かったようだ。

ちょっと記憶があいまいなのだが、初めて日本道路公団に宿泊施設の提案をさせていただいたのは、2000年か2001年、少なくとも6年以上も前のことだ。
「マイカー旅行者の誰もが気軽に利用できる宿泊施設は高速道路に必須のインフラであり、運営会社の義務です。旅籠屋が事業機会を得られるかどうかは別として、実現に向けての協力は惜しみません」と何度も申し上げたものだ。

それが、2年前の分割民営化を経て、当社も参加する形で具体化しつつあるというのは、本当に本当に嬉しいことだ。

先例のないことであり、採算に乗るのか、やってみなければわからない。もしかしたら当社にとって長期間にわたって赤字の店舗を引き受けることになるかもしれないが、それは大きな問題ではない。
「旅行者が、気軽に安心して泊まれる 自由で経済的な宿泊施設の提供し、 シンプルで自由な旅と暮らしをサポートする」という創業の目的を考えれば、その実現は当社の存在意義そのものなのだ。必ずや良き先例になりたいと考えている。

ところが、最近意見交換したコンサル会社の方の話しでは、SAやPAでのテナント募集はなかなか難しいのだそうだ。
いわく、商圏が見えない、利益が見込めない。運営側も高速道路の将来像が描けていないようなのだ。

しかし、どうして、現状だけで判断するのだろう。もっと、コンセプチュアルに発想しないのだろう。

そもそも、一般道路と同じ物差しでSA・PAの立地をとらえるのはおかしいし、現在の延長で見るのも能がない。 違った視点で考えてみるべきではないか。

一般道路と同じようなショッピングセンターを作ってみても仕方ない。造成のためのコストが割高になるし、高速料金を払ってまで買い物や食事に行く人は少ないのだから、同じ土俵で規模やイメージを競うのは本筋ではないと思う。
一部で、車のショールームを作るという計画を耳にしたことがあるが、私はそんなものを高速道路上に設ける必然性を感じない。貴重なスペースの無駄遣いではないかと思ったりもする。

いっぽうで、ETC利用車が外部と出入りできるSA・PA(スマートインター)も増えつつあるし、宿泊施設の設置も具体化しつつあるのだから、高速道路はたんに通過する閉じた線ではなく、SA・PAも孤立した点ではなくなりつつある。

SA・PAに必須の機能は、通行者に対し、従来どおりの中継地点として、さらに周辺地域という面の核として必要最小限の物と情報を提供することに特化すればよいと思う。

たとえば、簡単な診療所、自治体などの広報センター、周辺施設や観光などの案内所(いずれもパンフレットを並べているだけの場所ではなく、ヨーロッパの都市などにある親切なガイドが常駐する旅行者センターのような機能を持つところ)、さまざまな店舗のショップ(そこで何を売るかではなく、地元の名産品や名店を紹介して、誘導するようなショーケースで十分)など、ハブ的な機能を集めてみてはどうだろう。

アウトレットモールとか、温浴施設とか、洒落たショッピングセンターなんて、スムースに誘導できれば、外部にあるほうがずっと利用者に喜ばれると思うがどうだろう。

話しが宿泊施設と離れてしまったが、少し考えてみるだけで、高速道路の可能性は大きく広がっているように感じられる。

高速道路会社や国交省の人と、もっとこういう話しをしてみたいなぁ。

2007年9月24日 発売から、2週間

きのうは、ひさしぶりの完全オフにして、浅草から有楽町まで散策。曇天だったが、ようやく暑さも和らいで散歩日和。
目的は、書店めぐり。そう、今月10日に発売された拙著「旅籠屋 孤軍奮闘中!」が、ほんとうに本屋さんに並んでいるのか、自分の目で確かめようというわけだ。

まずは、浅草橋駅近くの本屋さん大型書店じゃないし、やっぱり置いてない。

次は、秋葉原の書泉。ここならあるだろうと期待していたが、尋ねたら「お取り寄せになります」とのこと、うーん。

なんとなく弱気になって神田のブックファースト。あったあった!書棚に3冊並んでる。嬉しくて携帯で写真撮影。

続いて日本橋の丸善、ここで購入したという話しを聞いていたから、きっとあると思っていたけど、目立たない場所にひっそりと1冊。
もしかしたら、売り切れ寸前ということか?!


そんな妄想にひたりながら、本日の最終目的地、三省堂書店・有楽町店へ。
自社の出版物だし、ここなら目立つ場所にあるに違いない。足早に入り口脇の「話題の新刊書コーナー」へ。


・・・ない。

せめて、ここでは「話題にはなってることにしてよ」とブツブツ言いながら2階のビジネス書の書棚へ。

ありました、ありました、20冊くらいが平積みになってる。
こうでなくちゃ
これなら売り切れの心配ないし、少し迷ったけれど、証拠写真を撮ったあと、1冊持ってレジへ。

調子に乗って、
この本、売れてますか?」 「当店だけなら、すぐにお調べできますよ」 「えっ! お、お願いします

待つこと数分、ドキドキ・・・。

「あのー」 
ハイッ」 「昨日までのデータですが」 「ハイッ!

「・・・ちょっと、売れてないみたいで」 「
・・・ゼロ・・・?」 

「はい、お客様が
最初のお買い上げ、のようで・・・」


・・・ 聞かなきゃよかった。


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「旅籠屋主人のベンチャー日記」 (雑誌「戦略経営者」連載)はこちら

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