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雨中のハーフマラソン、第31回 山中湖ロードレース     2011.5.29

1月の「湘南国際マラソン」以来、自主大会を除けば4ヶ月ぶりのレース。

震災の影響で「板橋Cityマラソン」「かすみがうらマラソン」が中止になり、最近2ヶ月はこのハーフマラソンで2時間を切ることを目標に練習してきた。
而今さんと競い合いながら少しずつスピードを上げ、10kmくらいならキロ5分30秒を切れるようになった。
ハーフ2時間は、キロ5分40秒ペース。これなら当日頑張れば達成できるかも、という期待も膨らんできた。

ところが、急に気温が上がったせいか2週間くらい前から調子は下り坂。
1週間前からは、久しくなかった左足首の痛み。
加えて、台風の接近もあり、今週末は雨模様の予想。

今回は仕事で立ち寄る用事もあり、而今さんとバイクで山中湖へ行く計画。
土曜は雨も小降りで、予定通り昼過ぎに浅草を出発、夕方には受付を済ませ、もうひとりのライバルしだれ桜さんたちと合流、ほうとう屋さんでの壮行会に臨んだ。

2年ほど前に誘って走り始めた彼は、最近めきめきと力を付け、最近は5km、10km、30kmで私に3連勝して鼻息が荒い。
このレースも2時間切りはもちろん、私や而今さんには負ける気がしないらしい。
「足首が痛いから」「飲めないビールを飲んじゃったから」「バイクでの往復で体力を使ったから」と負ける言い訳を並べてみたが、聞く耳を持ってくれない。
食後、ささやかな期待を込めて「たっぷり飲み直してね」とささやいて別れる。
こういう楽しい時間を持てるのが、ランニングの魅力のひとつ。

さて、一晩明けてレース当日の朝。
宿(もちろん「ファミリーロッジ旅籠屋・山中湖店」)の部屋のカーテンを開けると、残念ながらしっかり雨。
すっかり気持が萎える。
しかし、同宿の而今さんは身支度を整えているし、私だけ走るのやめる、とはとても言いだせない。

焼きたてパンなどの無料朝軽食をおいしくいただき、8時に宿を出発。
スタート地点近くの村役場の駐輪場にバイクを停める。
屋根付きなのがありがたい。
気温は14℃くらいで寒くはないが、時々雨足が強まって土砂降りになる中に出ていくのを体が拒否している。

ま、しかし、ここまで来たら後へは引き返せない。
スタート時間は9時15分。ぎりぎりまで待機し、意を決して9時過ぎに50m先のスタート地点に移動する。

今大会のゲストは千葉ちゃん(千葉真子)。司会者との掛け合いが絶妙で、暗く沈んだランナーの気持を明るくしてくれる。
「こんな雨の中を走れるなんて、滅多にありませんよ〜、一生の思い出になりますよ〜」
たしかにそうだけど・・・

彼女のハイテンションにあおられているうちにスタート。
渋滞で最初の1kmは、6分39秒。
これで気持も決まった。きょうは、タイムも順位も気にせず、ジョギングペースでいいから完走を目指そう。
参加したレースで一度もリタイアしていないのが、私のささやかな誇りなのだ。

ゆるやかなアップダウンを繰り返しているうちに少しラクになってきたが、道路は水たまりが多く、雨が強くなると川のようになる所もある。
バシャバシャと水しぶきを上げながら走り続ける。

6km過ぎから、1km以上の上り。ホノルルマラソンのダイヤモンドヘッド脇の坂道を思い出す。
きょうは歩かないぞ、と自分に言い聞かせる。

富士山は見えませんが、山中湖は見えますっ! という村長さんの挨拶のとおり、左側にはずっと灰色の湖面。
もう半分以上回っている。
ペースは6分から6分10秒くらい。だから、呼吸には余裕があるので、珍しく景色を眺めたりする。

気がつくとすぐ脇に白人のお姉さん。ちょうどペースが同じくらいなので、抜きつ抜かれつでペースメーカーにする。
そうこうするうちに1周を終え、折り返し地点に向かう。
山中湖は1周13kmくらいなので、ハーフ組はスタート地点を通り越しての往復があるのだ。

あと7kmくらい。
と、すれ違う列の中にチームのエース冷え性さんを発見。
「頑張れ〜」と声をかける。
彼はひとり日帰りでの参加。
この雨の中、よく出走したものだ、と感心する。エライ!

残りが数kmになってくると逆に「まだかな〜、まだかな〜、はやくラクになりたいなぁ」という気持が湧いてくる。
と、すれ違う集団の中に而今さん。
あーこんなに先を走っているんだ、いつも後半で追いつくのに今回はまったく勝ち目はないと悟る。

しばらくすると折り返し、差は数分くらいか。
でも、きょうは無理に追いかける気力がない。
淡々と走る。
というのも、左足首をかばっているせいか、左足の足底筋がズキズキと痛くなってきたからだ。

残り、あと2kmくらい。なんとか完走できそうなので、少し嬉しくなる。
と、前方にしだれ桜さん。スタートしてしばらくしてから抜かれたときはあっという間に背中が見えなくなったのに、彼も2時間切りは無理な感じ。
しかし、彼のスタート位置は私より後ろだったから、このままだと負けてしまう。
少しずつ差を詰めて、距離をおいて先行しようとする。
すかさず、背後に気配。「黙って置いて行かないでよ〜」
ちょっと順位にこだわってしまった私には痛い一言。

そこからは一騎打ち。
ゴール手前の上り坂。ゲート前の最後の直線。
意地のぶつかりあい。
なんとか、逃げ切ったけれど、ネットタイムでは完敗。

ゴールになっている中学校のグラウンドは水田状態。
チップを返し、記念品を受け取って、早々に村役場の駐輪場に戻る。

先に戻っていた而今さんにタイムをきいたら、1分くらい前だったらしい。
かなり追い上げてはいたわけだ。
しだれ桜さんにも負けてしまったけれど、みんな2時間切り挑戦は次回のお楽しみに。

帰り道、みんなで温泉にでも行こうか、と相談していたが、携帯で連絡をとりあい、結局ここで解散することにする。

私と而今さんは雨の中、一路東京へ急ぐ。
途中、何度もSA・PAで休憩をとりながら、4時半頃に帰宅。

濡れた服を洗濯機に放り込み、何はともかくお風呂タイム。
左足首の痛みは強くなり、しばらくは休足が必要みたい。
タイムも順位も良くなかったけれど、終わってみるとかすかな達成感。
走ってよかった。

もう一度雨中のレースに参加するかと問われれば・・・?
走り出してしまえば、濡れるのも苦にならないけれど、ゴール後みんなでまったりとする時間が持ちにくいのが残念。
来年もこの大会に参加するかと問われれば・・・?
ベスト狙いというモチベーションが持ちにくい。でも、今年のタイムを上回る、と考えれば同じ大会に毎年参加するのはアリだ。
私の場合、やっぱり、自分の中でのタイムにこだわっているのだ。
自己肯定のためのランニングなのだから、自然なことかもしれない。

それにしても、降りしきる雨の中で作業するスタッフの方々や、沿道で応援する地元の方々には、ほんとうに感謝。
今回は、そそくさと帰ってきてしまい、申し訳ないような気がする。
ゴール後、名物の豚汁をいただいたり、出店ブースを見て回ったり、大会の雰囲気をもっと味わいたかった。
日帰り参加と違い、泊りがけのレースはちょっとした旅気分が味わえるのも楽しい。
と考えていたら、来年も参加したい気持ちになってきた。

   
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