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第7回 みちのく秋田チャリティーラン&ウォーク      2011.7.2-3
東北の店舗めぐりを兼ねて参加してきました 「第7回 みちのく秋田チャリティーラン&ウォーク」。
ランニング大会に出るようになって5年、ほとんどは数千人以上が集まるような大規模な大会ばかり。
少人数の、しかも距離ではなく時間を決めて走る大会は初めて。

前日、夕方に東京を発ち、夜に「ファミリーロッジ旅籠屋・須賀川店」到着。

翌朝から通信関連の配線作業を行い、「 ファミリーロッジ旅籠屋・北上店」に立ち寄って同様の作業。

24時間走に参加するペンギンさんは、午後3時のスタート時間に遅れるのではないかと気を揉んでいる。
前夜の睡眠も充分ではなく、ゆっくり昼食をとる余裕もなかった。
しかも、きょうは快晴の夏空。気の毒。

現地に着いたのは午後2時前。
横手インターを降りてすぐ左手にある「秋田ふるさと村」の近く、
「グリーンスタジアムよこて」という立派な野球場の前が会場だった。

芝生の広場には、すでにテントがたくさん設営されている。
24時間リレーという種目もあり、家族や友人同士でキャンプを楽しみながら参加している方々も多いに違いない。

本部のテントには、周回チェック、飲食サービス、チャリティバザーのデスクが並ぶ。
想像していたより、ずっとサポート態勢が整っているようで、主催者の意気込みと熱意が伝わってくる。
今回で7回目の大会だし、その経験と実績の積み重ねがあるに違いない。
安心して走れる、参加者にとって何よりありがたいことです。

スタート前に記念撮影。
タイム表示板をはさんで、左に準備を整えたペンギンさん(24時間走)、右に明日6時間走る而今さんと私(アラ還)。

開会式が始まる。
挨拶はゲストランナーの高橋勇市さん。
地元横手の出身で、アテネパラリンピックのフルマラソン優勝者とのこと。すごい!
調べてみたら、フルマラソンのベストはなんと2時間37分43秒。
この大会には毎回参加されているそうだが、来年のロンドンパラリンピックの選考会を翌週に控え、今回は調整ランだそうです。

スタート前に、全員で記念撮影。
リレー参加の方たちを含め、180名くらい。過去最多だそうです。

スターターは高橋さん。
いよいよ24時間走のスタート。
頑張れ、ファーストペンギン!
それにしても暑い。気温は30℃以上。
こんな中、あしたの午後3時まで走ろうという人たちは、いったい・・・

コースは、野球場前の本部から時計回りに駐車場を抜け、前面道路を500mほど進んで折り返してくる1周1.52kmの周回路。
前 面道路は途中からなだらかな上り、折り返した後は下り。
このアップダウンがくせものです。

本部テントに用意されたエイドステーションに並ぶ飲み物や食べ物の充実ぶりは(少なくとも私の知る限りは)日本一。
1時間ほどペンギンさんを応援した我々には、単調な(!)レースより、こちらの方が魅力的。

あくまで走っている人たちへのサービスだからと通り過ぎようとしたら、「いいから、どうぞ食べていって!」と声をかけられ、
遠慮なく、おでんをいただきました。ほんとうにおいしかった。
語弊があるが、こういう自然でゆるい感じがすごく嬉しい。
まわりでは、ゼッケンをつけていない子供たちも飛び入り参加で走ったりしている。
いいな、いいな、こういうの、いいな。

そんな気分を味わいながら、6時間組は明日に備え、今夜の宿「ファミリーロッジ旅籠屋・秋田六郷店」へ。

とはいえ、仕事も忘れていない。
ここでも配線整理の作業などを2時間以上行い、くたくたになって夕食へ。
日頃、まったくと言ってよいほどアルコールを口にしない私も、ほっとした気分でビールをいただきました。
すっかりポワ〜ンとした気持ちになり、飲酒運転もできず、ペンギンさんの夜間応援は中止。
ごめん。

翌朝、いよいよ我々の出番。
気温は高いが、薄曇りで直射日光がないだけ昨日よりマシ。
会場に着いたら、いました、いましたペンギンさん。走ってました。もうじき100kmらしい。すごい。

午前9時、いよいよ6時間走のスタート。
足裏を痛め、1ヶ月ほど走るのをやめていた私には久々のラン。
再発しないことを祈り、キロ7分半のスローペースでゆっくりスタート。
ふたりの目標は、6時間で30周(約45km)。
このペースを最後まで続けられればちょうど達成できる。
ところが、「先行逃げ切り」というより「先行つぶれ」を得意とする而今さんはおそらくキロ6分ペースでどんどん遠くへ。
スタート直前まで「今回こそはじっくり走るよ。キロ7分よりは速く走らない」と言っていたのに・・・

走り始めて数週もすると、こんなペースでも汗がだらだら流れ始める。
いつもなら5km過ぎから脚が軽くなり、自然にペースが上がるのに体が重い。
この気温と湿度、そして1ヶ月近くも走っていない影響かもしれない。
もう、無理するのはやめて、6周目には座り込んでタバコを一服。
エイドでは、大好物のスイカを毎周のようにパクパク。

そんなファンランだから、あっという間に而今さんに2周も抜かれる。
後半逆転はいつもの作戦だが、今回は無理かも・・・・

と思っていたら、突然、彼が本部前で立ち止まっているのが見える。
病気治療中の叔父さんの容態が急変し、急遽駆けつけなくてはならなくなったとのこと。
ちょうど10周でやむなくリタイア。
大曲駅から秋田新幹線で東京に戻るという彼が消え、予想外の展開。
ライバル不在、やる気減退。
「休んでもいいが、歩かない」という自分との約束を20kmまでは守っていたが、それからはもうベタ歩き。
下り坂だけ走り、スイカやオレンジを食べるという繰り返しで、目標を一気に20周に引き下げる。

というわけで午後3時。
24時間走のペンギンさんとゴールの瞬間を無事に迎える。
私は21周(約32km)、彼は91周(約138km)。
私と一緒に走った最後の6時間、なんと、25周も走ったらしい。
夜ホタルが飛び交っていたこと、テントでキャンプ(?)を楽しむ人たちからビールを勧められたりしたこと、
子供たちと一緒に走ったこと、目に見えない静かなバトルがあったことなど
24時間のドラマについては、別途レポートがあげられると思うので、お楽しみに・・・

ゴールした後、本部脇に設けられたプールで脚を冷やす。
こういうランナー目線の配慮に主催者の経験と気持ちを感じる。
周回チェックの輪ゴムをはめてくれる子供たち、エイドのスタッフの方々、交通整理をしてランナーの安全を守ってくれた警備の人たち、みんな笑顔で、「頑張れ!」と声をかけてくれました。

精一杯走ったという達成感にひたるペンギンさんと、散歩した気分の私。
いつものように、レース後の一服、至福の時間。
自分の限界を求めて走る人、静かなバトルを繰り広げる人、 仲間で一日一夜を楽しむ人たち、
杓子定規じゃないけれど、決してルーズじゃない。
真面目だけれど、とても暖かくて優しい、素晴らしい雰囲気の大会でした。

こうして、長かった大会も閉会式。
走ったり歩いたりすることは誰でもできることだけど、長時間になるとなんとなく共有できる思いが生まれる。
住んでる場所も、普段の生活も関係なく、気持ちが通じる。
多くは地元秋田の人たちだったようだが、毎年遠くから参加する常連さんも少なくないらしい。
初めて参加した我々にとっても居心地の良い大会でした。

参加賞としていただいたTシャツ、その背中にプリントされたメッセージ。
普段の大会だと「いらないのになぁ」と思うのだが、今回ばかりは早速着用。
会場を離れた後、「ファミリーロッジ旅籠屋・寒河江店」に行ったのですが、
秋田出身の支配人に「そのTシャツを着ていただいてありがとうございます」と声を掛けられました。

東北に暮らす人たちの思いが伝わってきて、思わず心が震えました。

3月、震災直後に東北を回りました(レポートはこちら)。
100日が経って、今回ほぼ同じ地域を巡りましたが、表面的には普段の様子に戻っているように見えました。
しかし、もちろん、傷は深く、傷跡が消えることなどあり得ません。
この大会にも気仙沼で被災されたご家族が参加されていました。
たかがランニング、されどランニング。
「こんな時にランニング大会なんて」という自粛ムードもあって、たくさんの大会が中止されていますが、
こんな時だからこそ、どんな時であっても萎縮せずに走り続けることに大きな意味があると思います。
ランナーであればわかっていただけると思いますが、走り続けることは、前を向いて生きていくことそのものだからです。

心配していた足裏の痛みも再発せず、 またいつものように隅田川テラスを走れます。
そして、来年は、みんなに声を掛けて、24時間リレーにも参加したいなぁ、と夢見ています。

ありがとうございました。
   
TEAN旅籠屋