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 【闘病記】入院はウルトラマラソンに近いかも!?(前編)  2011.05.10
じつは私、痔主(正確に言うと元痔主♪)でして・・・付き合い続けること7、8年、ずっと一緒に走ってきたのですが、今年3月、小江戸大江戸フットレースという大会で203Kを完踏した際、ダメージを負い(今度、書きます♪)、今年のGWを使って手術を受けてきました。以下、入院前と入院中に記していたものです。
5/10現在、まだ完治はしていませんが、入院生活とウルトラマラソンは非常に近いように感じました。

※痛みと麻酔のせいで多少、本来の自分を見失っていますが(笑)・・・ご容赦ください。

■入院10日前、柿は食べない! 2011年04月16日23:25

今日、愛用のVFF・Bikila(ビブラム)で4時間以上走り、その後、階段の上り下りをひたすら繰り返した。
6月に「OSJ奥久慈トレイル」を控えているからだ。
今までは…いかに楽に走るかを追究してきたが、トレイルは違うだろう。
一定の筋力も必要で、今までのやり方を否定し、体を再構築する必要がありそうだ。

ただ一方で、10日後に入院を控え、術後しばらく走れないから、今ジタバタしても仕方ない!
…という考え方もある。

しかし、そういう考え方は好きではない。

その昔、石田三成は関ヶ原で敗れ、処刑される直前、水を所望したが…
敵方から柿を渡され…
「柿は体に悪い!」と言って断った、という逸話がある。
どうせ明日首を切られるのに…
多くの人が、笑ったらしいが、私はそういう生き方が好きだ。

絶望的状況でも、信念を曲げず、いつも通り…

まっ、私の場合、お尻のイボを切られるだけだが・・・(笑)

■入院初日、何事も走りに通じる 2011年04月26日19:37

昨夜、最後の食事を終え(以降、60時間食べられない!)、今日から入院。
部屋もキレイで、ネットも使えて…看護婦さんも優しい。
快適で、病院には何一つ不満はない。

ただ、今日は1日中、手持ち無沙汰だった。
朝から下剤飲んで、ひたすら出すだけだから…

いつもは何かしらやることがあるから、時間を持て余すのには慣れていない。

17時半頃、ようやく大腸検査も終わったが、以降はまたやることがない!
今日明日は食事も風呂もないし…

病院抜け出して走りに行こうかな♪と企てていたが…
エネルギーの消耗は避けたいのでそれも厳しい。

それなら買い込んだ本でも…と思うが、血糖値が下がっているのか読む気がしない。


この環境にどう適応しようかな…ウルトラマラソンの世界に通じるものがある。

こういう混沌とした状態を求めて、長い距離を走っているのかもしれない・・・

入院三日目、一山越える 2011年04月28日05:49

4月27日(水)14時39分 無事に手術が終わる。
親指ほどの大きさで…詳しい描写は控える。

担架で部屋に戻されるが、麻酔が効いていて痛みはない。

よし!このまま…と思っていたが、やはりそんなに甘くない。

17時頃から麻酔が切れて、痛みが徐々に現れ出す。
ボルタレン(痛み止め)を飲んでも効果なし。
空腹も忘れ、痛みが消えることだけを願う。

22時、歩くことが許可されるが、自力でトイレに行けない…
前から、管を通してもらう。
管を通すのは痛いと聞いていたが、感覚が麻痺しているのか全く痛みを感じない。

23時、睡眠薬を飲んだが、眠れない
0時、1時、2時、3時…長い夜を過ごす。

5時、目覚める。ようやく2時間程、眠ることができたようだ。

痛みが幾らか軽い、食欲も感じる。一山越えたみたいだ。


そして8時からは、60時間ぶりの食事。

きっと、どんなご馳走よりも美味しいことだろう。


■入院四日目、境界線を探る 2011年04月29日09:27

宮古島ワイドーマラソンの後、一緒に走った高校の同級生K氏から教えてもらった村上春樹の本を読んだ。
前にも日記に書いたが、その中に好きな一節がある。

『痛みは避けがたいが苦しみはオプショナル(こちら次第)』

じつは入院前、全てをナチュラルに受け入れる心構えでいた。
「痛み」と「苦しみ」の違いが分かっていなかったからだ。

しかし、術後、麻酔が切れてから数時間は、とてもナチュラルではいられなかった。
痛み止めも効かなかったし、ナースコールも何回か押した。

痛みとはこういうものか!と新たな発見があった。

しかし、手術の翌日からは、痛み止めを飲めば、苦しみに変えられるようになった。
苦しみに変えられれば、しめたもの、経験がある得意分野だ。
楽しむ、ナチュラルに受け入れる…ランニングでの経験が発揮できる。

術後二日、ボルタレンを飲まないと、まだ痛みが現れる。
そして、ボルタレンを飲むと苦しみに変わる。

ボルタレンを飲むタイミングを通して、「痛み」と「苦しみ」の境界線を探るのが、じつに楽しい

 


入院四日目、生まれる。 2011年04月29日17:58

断食、手術、そして術後の痛みを乗り越え、少しずつ環境に適応できてきた。
まだ、ボルタレンは手放せないが、少しずつ間隔を長くするように努力している。
あとは痛み止めを手放すだけ、もう山は越えている…と思っていたら、もう一山あるらしい。

排便の痛みだ!!!
(食事中の方、スミマセン)

切っているから息むのには戸惑いがあるが、肛門を縮めないために、思い切って排出する必要があるらしい。

看護婦さんから「すでに切れてるから大丈夫よ♪」と言われるが、傷口が広がりそうで、これがなかなか難しい。

すでに長女には「ラン」と命名しているが、さて対面は???

ランちゃん、早く逢いたいね

 


■入院五日目、あきらめる 2011年04月30日06:52

入院五日目の朝。
まだ、ランちゃんとは対面出来ていない。

対面時の痛みを思うと…
逢いたいような…逢いたくないような…複雑な心境になる。

しかし、それは対面時に味わえばよいこと。

今は美味しく朝食を味わおう♪

まずは、自分の力でどうにか出来る事と、そうでない事を明らかにする。

自分の力でどうにも出来ないことに悩まず、今この瞬間を大切にする!!

確か、以前読んだ「禅ランニング」という本にそのようなことが書かれていたが…
理屈では分かっても、実践するのは本当に難しい。

今日から何度も訪れる対面を通して、その境地を少しでも体得したい

諦めずに、明らめる。何事もそこから始まる。

 


長くなったので、前編はこの辺で終了します。【中編】【後編】もありますので、ご期待(?)ください!!

   
TEAN旅籠屋